こんばんは。BRUNO sartoria Giotto（ブルーノ）の井田です。
さぁ夏も本番。本日は今時期に丁度良い素材のオーダージャケットを紹介させていただきます。色は渋みのあるグレイッシュなブラウンですが、見た目以上に軽く、そして羽織りやすい1着に仕上がりました。

Loro Piana（ロロ・ピアーナ）WOOL60％ SILK27％ LINEN13％ / K様
良質な生地は、ごわつくこともなく着心地が本当に良いものです。柔らかさであったり、身体への馴染みがやはり一味違うです。更には仕立てにも一工夫。BRUNOにてジャケットをオーダーしていただいた場合は、袖付けをマニカカミーチャという技法を採用しております。（スーツオーダー時でもマニカカミーチャ仕様にできます。）

Manica Camicia（マニカカミーチャ）
マニカカミーチャとは、シャツの袖付けの様に、肩にギャザーを寄せて袖付けをする技法を指します。その形状から雨降り袖ともいわれます。マニカカミーチャを取り入れる事で、身体の動きに対する肩周りの可動域が広がり、着心地が格段に増すと言われ、ナポリのサルトが好んで用いる伝統的技法のひとつです。ノーパット仕様で副資材を極限まで省いているため、軽くて柔らかい仕上がりになります。カジュアルな雰囲気を持つマニカカミーチャですが、リラックスした着心地を体現できることから、近年ではビジネスシーンのスーツにも用いられる事も多く見られるようになりました。
ちなみに私は、スーツもジャケットも必ず”マニカカミーチャ”動きやすさ、雰囲気の良さが別格に違います。量販店のスーツとのわかりやすい違いにもなりますし、ぜひ皆様にご検討してみてはいかがでしょうか。
”向き不向きより前向きに”それではまた明日。