こんにちは。BRUNO sartoria Giotto(ブルーノ)の井田です。
撮り溜めてしまっておりました、完成したお客様のオーダースーツを本日は紹介させて頂きます。美しく輝くベージュカラーのスーツ。とても素敵ですね!
オーダースーツ CANONICO/カノニコ ”SOLARO”
カノニコのこちらの生地は、毎年人気の定番商品と言っていいでしょう!艶っぽいイタリア人のような着こなしをしたいという方には、ぜひお勧めさせて頂きたい生地です。そんなこちらに生地は、、、俗に言う”ソラーロ”です。
ソラーロとは?
ソラーロ生地のルーツをたどると、スーツの本場英国人が熱帯の植民地において、紫外線から肌を守るために開発された生地とされています。サンクロスと呼ばれるのもその為です。
現在でこそあらゆるカラーの組み合わせがありますが、元祖のソラーロといえば経糸が明るいカーキ、横糸は暗い赤が使われています。経糸は表側、横糸は裏側に色が出るので、表裏で全く表情の違う色の生地が仕上ります。またソラーロは光の当たり方や動きによって、裏側の横糸のカラーが表側にうっすらの見え、その何ともいえない輝き方が玉虫に似ていることから、玉虫色とも言われています。
また、ソラーロという名称は本来、ハリソンズグループのスミスウールンズの生地が”オリジナル”の”ソラーロ”であり、その商品名としての名称です。ですから厳密に言えば、他ブランドのいわゆる”ソラーロ”は、サンクロスと呼ぶのが正しいです。
しかし、、、ソラーロという名称はとても定着しており、どのブランドの生地でもソラーロと呼ばれることが多いのは確か。ただ名称一つをとっても、その背景を知っているか知らないかでは、生地に対する理解の深さが異なりますね。
まぁ、着用する方にとっては、カッコイイかカッコ悪いかだけのご判断で大丈夫です。(笑)
今回オーダーいただきましたスーツは、ウールとシルクの棍棒です。シルクの光沢や滑らかさが、より仕上がりの美しさに繋がっており、目付け250gの軽さであれば、オールシーズンはもとより春夏シーズンも難なくこなします。
冒頭でも触れましたが、イタリア好き、イタリア的柔らかさが好き、艶っぽい着こなしが好き、体に吸い付くような着心地が良いという方には、特にお勧めさせて頂きたい生地です。また、結婚式やパーティー用としても申し分のない印象を作り出せるのではないでしょうか!!
肩から首にかけてのなだらかさが、スーツの雰囲気・印象を決めるとても重要なポイント。綺麗な
もちろん袖口ボタンは、実際にボタンが開けられる”本切羽”。大量生産のスーツではありえない細やかな仕様です。
まだまだ夏に向けて、ソラーロスーツを作るのも粋ですね。ご興味が湧いた方は、ぜひぜひ店頭にて”ソラーロ”生地を見て触って、比べてみてくださいね!
さて、、、ここからはマニアック編。
先程お話ししたように、”ソラーロ”にはオリジナルのいわゆる”元祖”があります。そして幸いにも、その生地を当店BRUNOではお取り扱いがございます。
SMITH WOOLLENS/スミスウールンズ
1921年、ハーバート・スミスとクロード・グラハムによってロンドンのゴールデンスクエア(服地卸商が集まっていたことで有名な広場)で創設されたロンドンマーチャントの雄。1930年代からは輸出にも力を入れ、クラシックでありながらソフトな質感の独特なテイストが世界的に支持されてきました。凛として知的な表情を持つ服地の数々は、今日もエグゼクティブ達を魅了し続けています。
先月お越しいただきました、メンズファッションディレクター西口氏も、ご来店当日はこの類の生地をお召しになっておりました。お話を伺ったところ、本格的なウールソラーロ選ぶのであれば「スミスウールンズは間違いない。」とのこと。
英国製の目付け345g。夏の陽射しを遮るための生地ではありますが、日本の夏には正直どう考えても重くて暑い・・・。
それでもこの生地を楽しみたい!という覚悟がある方は、ぜひお試しくださいませ!
ハリコシの強い英国生地を、イタリア的柔らかな印象で仕立てる。好きな方にはたまらないんじゃないかな。
少し話が難しくなりましたが、、、BRUNOでは変わらず、お一人お一人の用途・ご要望に合ったスーツを提案できうよう、今後も精進してまいります。
ぜひお気軽にお立ち寄りください。
静岡でオーダースーツを創るなら”BRUNO”
向き不向きより”前向き”に。
※週末は店内が大変混み合います。既にご予約をいただいております時間帯もございますので、オーダースーツ・新郎衣装の採寸やご相談でのご来店の際は、予めご予約をお願い致します。
また、ご予約をされたお客様を優先して対応させて頂きますので、予めご承知おきくださいますようお願い申し上げます。
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